「去年は沖縄に行ったから今年はどこに行こう」なんて、言っていたはずなのに
「北海道がいい」とか「ネズミの国」がいいとか言ってたはずなのに
気がついたら那覇空港にいてしまうような沖縄好きの戯言です
No.13 沖縄で大怪我をして救急病院に運び込まれた妻
妻が名護で大怪我をしたのは10年以上も前で、カッターナイフで荒縄を切っていた時に、かけられた声に反応した拍子に縄と一緒に手首近くを切りつけてしまった。
新しいカッターナイフは思ったよりも切れ味が鋭く、手首から噴き出る血は途端に滴りだしたけれど、おろおろする僕と違って豪胆の妻は傷口を押さえるとともに肘のあたりをハンカチで縛るように言う。
日曜日
開いている病院に飛び込んだけれど、医師は傷を見た途端に、新しいタオルで傷口を押さえるように言って「北部病院に行きなさい」と外科治療を至急受けるように指示してくれた。
休日に救急対応のできる県立病院の待合室には、思ったよりも多くの患者さんがいて救急外来の待合場所は満席だ。妻の手首から溢れてくる血の量が、傷の深さを示しているようで怖い。患部に巻いた新しいタオルも、もう赤く染まっている。

救急担当のベテランらしい女性医師の専門分野はわからなかったけれど、即座に消毒しパックリ開いた傷口を縫ってくれたので、”外科医”だったのかも知れない。
ひととおり処置を済ませた女医さんが、「5mmずれてていたら、指の神経を切っていましたよ」と、青ざめるような言葉を優しい口調で話す。
その日の思い出が強烈で、沖縄から帰ってからも「必ず保険証は持って行く事」だの「上等のバンソウコウは旅先で役にたつ」だの「運転できなくなる事も考えておけ」だの、旅行先で怪我をする事の怖さを語っていた。
の、だったが
「わたし沖縄で病院に行ってんで、風邪とか違うで!大怪我して緊急手術やってんから!もう血がドバドバ出てなタイヘンやってんけど、病院の先生も周りの人も沖縄の言葉で話しかけてくるやん、なんか、それが嬉しくて、沖縄の言葉で励まされるって落ち着くねん。大怪我して救急病院に行ったからこそ、できた体験やと思うわ。え?そんなに何度も沖縄に行ってるのに、救急病院に行った事ないの?へぇー1回は行ってみて欲しいわ」
いつしか「私だけの沖縄自慢」になっている。
No.14 仕事に行き詰まると沖縄に行きたくなる僕の憧れの生活
仕事に行き詰まると、沖縄に行きたくなる。今は、それほど行き詰まってないから、他の理由を考えている。
いつか、そんな僕が
那覇の赤嶺辺りのマンションに住んで、「あの人って、何やってる人なんだ?」と近所の人たちに囁かれていて、昼間から中古雑貨や古着の店をウロウロする。
木曜日が定休日の近所の蔵元に寄っては「今年の新作泡盛出た?」なんて、工場長さんと話すのを日課にして、毎日、14時になるとミックスの沖縄そばを食べに行く。
「ほんとうに、何をやってる人なんだろう?」と近所の人に怪しまれるような、憧れの印税生活を夢見ながら、今日もブログを書いている。
No.15 沖縄のおみやげ
妻と沖縄土産について話した
ちんすこう :かつては定番だったね
紅芋タルト :少し小さくなって、かえってGOODになったよ
シーサー :買ったことは無いけど、しょちゅう見る
(※会話の翌年に購入)
ポーク :地元のスーパーで買うのが「当たり前」の商品
ジーマミー豆腐:意外に揚げ出し豆腐にすると超美味い
海ぶどう :時に”外れ”もあるけど、山芋と卵黄で海ぶどう丼サイコー
紅芋の粉 :帰ってからサーターアンダギーを作る時には必須の粉
黒糖 :市場本通で買ったのが美味しかった
泡盛 :重いのを我慢して買ってきた古酒を、内地で見つける哀しさ
コーレグース :家で沖縄そばを作る度に欲しくなる
ヒバーチ :気に入って買っても使い勝手がムズい調味料
たんかんドレッシング:甘味と酸味の抜群のバランスが逸品
紅型マスク :コロナの頃は有名雑貨店で買うと特別感が半端なかった
島ぞうり :ホテル内をうろつくのに最適で、毎回持参している
限定ヌチマース:宮城島で沖縄限定と店員さんに確認してから買う
Tシャツ :下着になるまで着潰しても捨て難いほど愛用してしまう
海鮮ゆし豆腐 :首里でテイクアウトして、機内で持ち続けるには勇気が必要


僕らの話は止まらないけれど、段々とマニアックなものになってきた
「市場通り歩いたら、紅型とミンサー柄の生地は買っておかないと!」
「アーサの粉とかジューシーの素は、家に何個あってもいいよね」
「濃縮シークァサーって、意外に使い道が多いねん」
「小麦じゃなくて、とうもろこしのトルティーヤがJimmy’sにあったよ」
「あ!家でシーサー作りの時に必要だから”漆喰”もメイクマンで買っておく?」
「赤土とか買えるのかなぁ?」
・・・
(たぶん、内地でシーサーを作ろうと考えている人は、余りいないと思うよ)