「去年は沖縄に行ったから今年はどこに行こう」なんて、言っていたはずなのに
「北海道がいい」とか「ネズミの国」がいいとか言ってたはずなのに
気がついたら那覇空港にいてしまうような沖縄好きの戯言です。
No.25 マブヤー語らずしてHEROを語る事なかれ
沖縄では、たぶん知らない人のいない”琉神マブヤー”、内地では知っている人だけが知っているマブヤーをアナタは知っていますか?2008年に番組が始まって以来大ヒットを続けてシリーズは5まで進んでいると知っていた僕は「知ったかぶり」でした。映画を見たほど”マブヤー愛”を持ってると思っていましたが、外伝物を入れると実際はシリーズ8までありました。ヒーローものなのに、初回を見て笑い転げて、DVDを衝動買いしたのは10年以上も前のこと。

沖縄で大切に受け継がれてきた9種の”魂”を宿した九頭の龍が、勾玉の形をしたマブイストーン(魂の石)に姿を変えて沖縄の各地に散らばっていたが、魔物(マジムン)が現れ、各地のマブイストーンを封印し沖縄を支配しようとした時、理想郷ニライカナイから魂の戦士マブヤーがやって来て沖縄を守る、っていうお話です。
この話の根幹となる”設定”にも若干あるものの、ヒーローものなのに”ツッコミ所”が満載で、沖縄好きほど笑ってしまいます。そもそもマブイストーンの散らばっている沖縄各地の範囲が割と狭くて、ほとんど歩いて行ける距離の道端に落ちていた場合もありました。主人公も主人公で、せっかく見つけたマブイストーンを、入口を開けっぱなしの仕事場の壺の中に入れただけで「隠した」つもりになっているから、普通に入口を入ってきたマジムンが奪ってしまった。敵側のマジムンも案外良いヤツで、沖縄の自然の大切さを叫び、毒やパンチで人を襲うときには、やり過ぎにならないように加減をしてくれる。そんなだから、人に余り警戒されていないのか、見晴らしのいい海辺でも目の前に近寄られるまでマジムンに気づかない、って、「こんなに見通し良いビーチだから気づくやろ!」とか、伝えたいツッコミ所はまだまだあるはずなのに、10年以上も貸したまま、返ってこないDVDのせいで明確に思い出せないのがツラのですが、本当に優しい勧善懲悪です。
初代マブヤー役の主役の役者さんが、シーズン2で交代していた事も驚きでした。爆発的に人気の出た番組の主演俳優が変わっていたので「何か不祥事に違いない!」なんて、思っていたら主役の知念臣悟さんが、”ハルサーエイカー”と言う別のヒーローものに出ていた事に驚きました。マブヤーが思った以上の大ヒットで何らかの”大人の事情”が生じたのでしょうね。(知らんけど)
主題歌には「マイV、マイV、マブイ」とか「アチコーコーのハートで」ってうちなーぐちが入っているものの、豊富とは言えないボキャブラリーの歌詞ですが、内地のカラオケで歌えるほど名曲です。職場の同僚と行った店で見つけて歌ったものの、見事に誰も知らず、この手の歌を”ぼっち”で歌うのはツラかった記憶があります。
No.26 でも、沖縄には住めない
こんなに沖縄が好きなのに、移住をしようと考えた事がない。沖縄に移住した人たちの動画を見て、なぜか?考えてみた。
僕は、仕事のストレスに追われる日々を”沖縄”をモチベーションにする事で、どうにかやり過ごしているように思える。そんな僕が沖縄に住んでしまうと、ストレスからの逃げ場がなくなってしまうじゃないかと心配になる。今の職場を離れても、沖縄で仕事を見つけたとしても、別の仕事に変えたとしても、恐らく仕事に”ストレス”はつきものだから「逃げられない!」のは困る。
もちろん、ストレス以外にも理由はある。僕のルーツを辿れば沖縄だけど、生まれてから半世紀以上内地で暮らしてきたのだから、今さら”沖縄では当たり前の事”が分からない。社交的だが引っ込み思案の僕は誰とでもすぐに仲良くなる”イチャリバチョーデー文化”は苦手だ。職場の仲間で模合なんかは面白いと思うけど、飲み会への参加が義務づけられているようで苦手だ。そんなに時間にキッチリしている方ではないけど、約束の時刻になってから、用意を始めるウチナータイムに順応できないと思う。
でも、定年まで必死で働いてきたから「もう良いかな」・・・好きな事をして、ストレスフリーの仕事を見つけたら沖縄に移住できるかな?新世界のじゃんじゃん横丁で呑めるくらいなら、イチャリバチョーデーも受け入れられそうな気がしてきた。ウチナータイムに慣れるほど馴染めば順応するのは素敵な事かも知れないなぁ、ストレスフリーの仕事なんかが存在すればって、話やけど・・・
ああ、沖縄が好きだ。
No.27 ちょっと昼メシに行ってくる
お昼前に職場にかかってきた電話で、僕の好きな花の窟神社への道順を聞かれた。どうやら、『おいしい魚が食べたい』と母が言ったから、兄は「じゃあドライブついでにお昼ご飯に行こうか」と最近、足が痛くて出不精になった母を連れ出してくれたらしい。ところが、母と話しているうちに意味不明なテンションになって、「山に行きたいわ」と魚発言と矛盾しているリクエストなのに、それを無視する事なく紀伊山地を超えたところで、その先に僕の好きな神社があったのを思い出したようだ。
兄に言わせると、「お昼ご飯にマグロを食べるために、”つい”走らせた」らしい。僕は時計を見た、『マグロの刺身定食を食べに150分ですか・・・往復5時間ですか!』母を心配し連れ出した兄に感謝しつつ、お昼ご飯に5時間かけるのも贅沢やなぁと、羨ましくもなった。
そんな兄に、いつか言ってみたいと思う!『お兄ちゃん、明日誕生日やろ。平安座の”肉や”を予約したから、2時頃に関空に来れる?帰りは11時頃になるけど大丈夫かな?』なんて言えたらカッコいいやろなぁー「もったいないわ、アホ」とか言われそうやけど、言ってみたいなぁ。
