おいしい話 【ポーク玉子】

おいしい話

「おいしい話」は沖縄で食べた料理の話が中心ですが、あまり、お店の名前は書かないのでグルメガイドにはなりません。でも、沖縄で食べても内地で食べても、おウチで食べても、思い出すと食べたくなる料理が多いのです。


 今日のお料理は【ポーク玉子】です。と言っても、沖縄の食堂で「ポーク玉子」と注文したら出てくるアレではなくて、内地では有名な「スパムおにぎり」を想像してください。基本形は俵形のおにぎりの上に卵焼きとポークランチョンミートを乗せたもので、僕の大好物です。

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 妻からのメール

お昼休みの時間を過ぎたのに午前中の仕事が終わらずに弁当を開けることが出来ないでいる僕に、買い物に出ていたらしい妻からメールがきた。「コンビニでポーク玉子のおにぎりを見つけた!」メッセージの後に付けられたスタンプから嬉々とした様子が伝わってくる。

「いいなぁ、美味しかったら俺のも買っといて」なんて相槌のメールを返してから、休憩に入るには、ちょうどいいタイミングかと納得して、ようやく弁当箱を取り出した。

30分後に追加メールがきた

どうやら、嬉々として買った商品は彼女の期待に応えられなかったようで、「ポークが薄い上に、焼き色がない」だの、「ポークの味も薄いけど玉子の味もしない」だの、「シーチキンを入れるなら、もう少し多めに入れないと邪魔な味になってるわ」だの、褒め言葉がひとつも見つからない。

事務所に備え付けてあるコーヒーサーバーにカップをセットしてから、次々に送られてくるメールを見ている。沖縄案件でなければ、こんなにメールが連射されることはないけれど、期待の大きさと落胆が見て取れて、オモシロ気分で時折相づちを挟んでおく。「それでも、好きだから美味しく食べるけど!」ってメールが最後に来たから、(じゃ自分で作れよ)なんて、つい思ってしまった途端に


「今から、ポークと玉子焼くわ」って、メールが入ってきたから、一番、慌てて返信を返した!

『俺のも作っといてな』 

彼女のポーク玉子おにぎりは、絶対、コンビニで買うのより美味い!

 利きポークをやってみた

 ポークランチョンミートというと、内地では”スパム”が有名すぎてポーク=スパムと思っている人もいるようですが、某コンビニの”スパムおにぎり”がヒットしたせいなのかも知れませんね。
沖縄では、spamのほかにtulipやmidlandも人気ですし、わしたや沖ハムからもポークランチョンミートは出ているようです。そこで、明らかに味の違いのある”わした”と”沖ハム”以外の3つのメーカーで、利きポークをしてみました。

1 tulip

2 midland

3 spam


の3つを選び、塩味や固さ、味の違いを査定しました。
調理方法は、内地で一般的な「焼き」と沖縄で多いと聞いた「茹で」の2パターンです。

【結果発表:ボク個人の意見です】

tulipは当たりましたが、おそらく”運”による正解だと思います。食べ比べてみると、固さや塩味に僅かな差は感じられるのですが、それはそれで美味しくて、メーカーの違いなんて、わかりませんでした。

味のわかりやすいポーク単独で食べ比べてみても、こうですから、野菜とチャンプルしたり、ケチャップやマヨネーズをかけたりしたら、もう味の差は感じられないでしょう。いや、感じたとしても「美味い」ので、頭を悩ませて「どっちが美味い・・・」なんて、悩むのは無駄です!と、あくまでボク個人の感想ですがポークの真理だと思います。

【今後の方針】

レンタカー待ちの間に調べておいた、スーパーの”本日の広告の品”を優先する!

 ポー玉にぎらーず最強説

「ポークの銘柄でポー玉の好き嫌いが分かれる」なんて、聞いた事がないから、”スパム”が安けりゃスパムを買い”ミッドランド”が安けりゃミッドランドを買い、もちろん”チューリップ”の特売日はチューリップを買う。

そんなだから”スパムおにぎり”と言われるより、”ポー玉”と言われた方が、ボク的にはしっくりくる。それに、最近は”おにぎり”なのに握らないものもあるようだ!

以前は、俵型のご飯を薄焼き卵で巻いて、ポークを乗せるのが妻の定番(彼女の気分で、ポークは上に乗ったり卵に包まれたりした)だったけれど、那覇で握らないおにぎりを見た時に彼女は閃いたようだ。そう、海苔にご飯を敷き、表面を固めに焼いたポークをごはんに重ねる、これも厚めの玉子焼きをポークに重ねて、薄くご飯を被せたら、握らずに優しく海苔で挟むだけ、薄焼き卵を作る手間がない分、「食べたい」とボクが言ってからひと口目までが早い。

ああ・・美味い、本当に美味い! ひと口目から美味い、最後まで美味い。前に”利きポーク”をやって以来、細やかなポークの味は「ボクには分からないんだ」 と知ってから、「今、ボクが食べているポークが美味いんだ」と思うようになった。

弁当箱いらずのポー玉は最強!手も汚れないポー玉は最強!肉厚のポークと厚焼き玉子で更に最強!握らない”ポー玉にぎらーず”は時短でも最強!でも、時々、薄焼き玉子のオリジナルも時折食べたい。

これだけ書いていると、もう口の中がポー玉だ!階下の妻に叫ぶ「おーい、ポー玉が食べたくなったよぉ」妻が1階から聞いてくれる。「どっちがいいの?握る?挟む?」もちろん、ボクは答える「どっちも食べたい」

 ポー玉はどこまで進化する

第1期 TVで見て作ってみた
 約1cmにカットされたポークに卵焼きを乗せた、幅2cmの海苔で巻いてみたのは妻のオリジナル

第2期 オリジナル感が半端ない
 ご飯にポークを乗せた俵形のおにぎりを薄焼き卵で包み込んでみた、すると、ひと口目に卵を感じた後に内側からポークの味がやって来る

第3期 にぎらーず登場
 第1期の基本形を踏まえたまま、巻き寿司に使うような海苔の半枚分を贅沢に使って、握らずにポーク・玉子・ご飯を挟み込んだ。両手で掴む満足感が足された

第4期 ぬーやるばーが!
 もちろんハンバーガーではなく、刻んだゴーヤーを入れた卵焼きをポークに重ねた絶品で、「まるで”ぬーやるバーガー”のようだ」と家中で評判に!

第5期 ゴーヤーは大人しくしなくて良い
 幅7mm程度に輪切りにしたゴーヤーを、第4期よりも薄めに巻いた卵焼きに入れるとキレイな緑の輪が見える。ポークをあえて薄めにカットして、ゴーヤーの味を際立たせると、歯ごたえのある苦味とポークの塩味が抜群なので、どこかの店にパクられるかも知れない

第6期 和風との出会いは新たな扉を開く
 鰹の効いた ”だし巻き卵” が新登場!昭和のたまごサンドを彷彿させる厚焼き玉子は出汁多めでふんわりと仕上げられ、塩味の効いたポークの味との相性がヤバい!おにぎり一つで弁当が完成してしまう極上クオリティー

最近は、妻の5期と6期のコラボにハマっていたけど、今日、久しぶりに食べた1期が原点回帰のようで美味かったぁ

ウチの妻が作る ”ポー玉” は進化を続けている。

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