デザイン

2024.07.03

ゲーム作りをするときのイラストの使い方

今までゲームを遊んできた中でもわかるかもしれませんが、ゲームを制作するで見た目は大切な要素です。

全部自分で描けるのならそれでもいいのですが、なかなか難しいもの・・・。

じゃあ絵がかけない人はゲーム作りできないのか・・・というと答えは「ノー」です世の中にはフリー素材サイトやイラスト素材があるのでそれらをうまく選んでいいゲームを作ることができます。

とはいえなんとなく適当に使っちゃうと「変に浮いて見える」や「なんか汚い・・。」と言うことも往々にして起こってしまいます;

ということで今回は「ゲーム制作初心者に向けてなイラスト素材の選び方について」を失敗を交えながら簡単に解説してみようと思います。

イラスト素材の選び方

ゲームのジャンルやスタイルに合わせる

ゲームのジャンル(RPG、シューティング、パズルなど)やスタイル・世界観(ファンタジー、サイバーパンク、和風など)によって適したイラスト素材は異なります。

例を上げると、『温かみのある世界観のファンタジーRPG』にしたい場合は手描き風のイラストを用意したり

ビビビッと電子的な看板が見えるサイバーパンク風の世界観にしたい場合で

ダーティにしたいならアナログで退廃的なイラスト、また同じスチームパンクの世界でもキラキラとした世界を選びたいならデジタルチックなイラストなど自分の思う世界にあったイラストをしっかり選ぶことが大事です。

解像度とファイル形式

イラスト素材の解像度は、ゲームのプラットフォームや表示サイズに合わせて選ぶことが重要です。高解像度の素材は詳細な表現が可能ですが、ファイルサイズが大きくなるため、ゲームのパフォーマンスに影響を与えることもあります。また、ファイル形式(PNG、JPEG、SVGなど)も使用目的に応じて適切なものを選びましょう。

オリジナル素材とストック素材の使い分け

自分でイラストを書いたりすることによりオリジナルの素材を作れますが、制作には時間とコストがかかります。一方、ストック素材は手軽に入手でき、コストも抑えられます。ゲームのコンセプトに合わせて、オリジナル素材とストック素材を上手に使い分けることが重要です。

忙しい!けど少しでもオリジナリティをUPしたいと言う人は、タイトルやメインキャラクターなど重要な部分だけをオリジナルキャラクターを作ることで独自性を保ちつつ制作時間を節約するということもできます。

イラスト素材の選び方

実際ゲームのどの部分にイラストが使われているのかを整理してみます。

キャラクター

ゲームのキャラクターはプレイヤーの関心を引き、物語に引き込むための重要な要素です。魅力的なキャラクターデザインは、ゲームを成功させる上で大事なポイントになります。

例えば、RPGでは、各キャラクターに独自のデザインを持たせることで、そのキャラクターの役割を一目で理解できるようにしたり、年齢や種族などそのキャラクターの背骨となる(背景)ものを作ることができ深みを得ることができます。

オブジェクト

ここで言うオブジェクトとはブロックや足場などキャラクターが干渉できるものを指します。

例えばアクションゲームでの「ブロック」には一目で効果のわかるものを置くのが効果的です、氷の見た目をしているとツルツル滑りそう、砂地だと足を取られ、赤く燃えたぎっているものは多分ダメージをくらいますね。

「普通の地面」の見た目で電気のダメージを受けたら納得ができません。キャラクターよりも蔑ろにしてしまいそうになりますが、納得性を持たすためオブジェクト選びは慎重になりたいところです。

背景イラスト

ゲームの世界観を表現するために、背景イラストも重要です。美しい背景は、プレイヤーをゲームの世界に没入させる効果があります。

例えば、アドベンチャーゲームでは、シーンごとに異なる背景を用意し、ストーリーに深みを与えています。

アイテム

ゲームに面白みを加えるためにはアイテムの存在はかかせません。体力を回復させるために「フルーツ」を利用するか「電池」を利用するかは世界観を維持するためにも大事なことです。

例えばシューティングゲームでシリアスな世界が舞台なのに『絆創膏』で回復したりすると少し違和感がありますよね。

またキャラクターが「電池」を食べて回復すると(このキャラクターは電気を食べて回復するんだな、、つまりロボット的ななにかか、電気タイプのなにかか・・・)と考えさせることもできます。

イラスト素材の編集とカスタマイズ

元々ある素材が少し違うなと思った時

PhotoshopやIllustratorなどの編集ツールを使用して、イラスト素材をカスタマイズすることができます。色の変更、エフェクトの追加、不要な部分の削除など、基本的な編集テクニックを駆使して、素材をゲームに適したものに仕上げましょう。

※編集使用可能の許可が出ている素材を使いましょう。

ライセンスと著作権について。

イラスト素材を使用する際にはライセンスと著作権について注意が必要です。以下の点に気をつけましょう。

素材のライセンスの種類

素材には商用利用可、クレジット表示必須など、さまざまなライセンスがあります。使用前に必ずライセンス内容を確認し、適切に使用しましょう。

適切なクレジットの表示方法

ライセンスに従ってクレジット表示が必要な場合、ゲーム内の適切な場所に表示することが重要です、と書くと少しわかりづらいのですが、ゲームを遊んだことがあるとどこかで目にしているかもしれません。

タイトル画面に「クレジット」表記でみれるようにしたり、ゲームクリア時(エンドテロップ画面等)に製作者一覧の部分に表記されていたりします。

イラストサイト紹介

ゲーム開発者におすすめのストックイラストサイトをいくつか紹介します。

よっこらせんたー

「よっこらセンター」というゲームに使いやすいフリーサイト

できてたの新しいサイトではありますが、ゲームや動画を作るときに面倒な表記を気にせずに気軽に利用できるサイトになります。

個人でゲームを作るときに必要なものが揃っていたり、動画製作をするときにちょっとしたアクセントに利用したりと気軽に使いやすいサイトになっています。

特に「オニモツ」さんが描くイラストは可愛いのでおすすめです。

==利用規約==

利用規約は素材やによりそれぞれ異なる場合があります。

・商用利用:OK
・クレジット表記:不要
・利用報告:不要
・二次配布:禁止

ひみつ

「ひみつ」という隠れ家的な名前にピッタリのかわいい雰囲気のサイト

昔ながらの可愛いドット絵をフリー素材として提供してくれています。

「キャラチップ」「マップチップ」などゲームを作る上で欠かせないものをドット絵で表現してくれているのでドット系のゲームを作るときに向かいやすいサイトです。

ややこしい著作権のことも考えなくていいのが助かりますね。
(二次配布は禁止です。)

==利用規約==

・商用利用:OK
・クレジット表記:不要
・利用報告:不要
・二次配布:禁止

Booth

Booth は、pixiv と連携したサイトになります。

創作物であればいろいろなものを取り揃えておりゲームに使える素材もイラストだけでなく「BGM」や「効果音」と言った音素材からテキストに使える「フォント」まで様々なものを取り扱っています。

ただし『利用規約』や『価格設定』が個人個人でされていることが多いのでその部分は注意して利用する必要があります。

==利用規約==

利用規約は素材やによりそれぞれ異なる場合があります。

・商用利用:ものによる
・クレジット表記:ものによる
・利用報告:ものによる
・二次配布:原則禁止

元・任天堂デザイナー前田高志さんが作ったサイトになります。(以下原文)

DOTOWNは粗ドットをダウンロードできるサイトです。
粗ドットとは、可能な限り低い解像度を用い究極に抽象的な表現をしたドット絵を指します。
抽象化をしているにも関わらず情報が詰まっており、ゲームグラフィックにおける「逆進化(=究極の抽象化)」を遂げている粗ドットは、ちょっとヌケた雰囲気で「前田デザインっぽさ」を象徴してきたものであり、現在でも前田デザイン室のWEBサイトや入会ページ(Campfire コミュニティ)など至る所に粗ドットが登場します。(元サイトより)

==利用規約==

・商用利用:OK
・クレジット表記:不要
・利用報告:不要
・二次配布:禁止

まとめ

イラスト素材はゲーム開発において欠かせない要素になります。
どうしてもイラストは自分で描かないと・・・と悩む必要はなく、どう利用するかが大事です。

ゲーム制作において適切な素材を選び、効果的に活用することで、クオリティを大幅に向上させることができるので、今回の記事が少しでもあなたのゲーム開発の助けになれば幸いです。

楽しいゲーム製作ライフを!

執筆者:クロピヨ