言葉

2024.10.19

【切替?】意味が似ていてややこしい言葉を調べてみた【切換?】

どうも、ヒヨコラボのプログラム担当、ネズマエです。

今回は、日常で気になった意味が似ていてややこしい言葉を調べてみました。
「切替」「切換」など、どう使い分ける言葉?というややこしい言葉の解説をしていきたいと思います。

「混じる」と「交じる」
「絞る」と「搾る」
「酷似」と「類似」と「相似」
「切替」と「切換」

「混じる」と「交じる」

意味

混じる:2つ以上のものが一体となり、それぞれの性質が判別できないように溶け合う。

交じる:2つ以上のものが一体とならずに入り乱れる。入り乱れたものは溶け合わず、それぞれ判別できる。

使い分けのポイント

大事なところは「後から区別できるかどうか」です。

「コーヒーにミルクが混じる」「絵の具が混じる」など、まじった後に区別できないのが「混じる」
「大人に子供が交じる」「製品に不良品が交じる」など、まじった後に区別できるのが「交じる」

混ざり合った絵の具・・・ここから元の状態に戻すことはできないので、これは「混じる」です。

「絞る」と「搾る」

意味

絞る:ひねって水分を取る。範囲を限定する。

搾る:圧力をかけて水分を取る。無理に取り出す。

使い分けのポイント

ポイントは2つあり、「動作」「意味合い」です。

動作の違いでは、
「雑巾を絞る」「タオルを絞る」など、捻る動作が入る場合は「絞る」
「レモンを搾る」「牛乳を搾る」など、圧力をかけて液体を取り出す場合は「搾る」

意味合いの違いでは、
「レンズを絞る」「人数を絞る」など、範囲を限定する場合は「絞る」
「税金を搾り取る」「絵の具を搾り出す」など、何かを無理やり取り出す場合は「搾る」

牛乳を搾る際は手で圧力をかけるため、「搾る」です。

「酷似」と「類似」と「相似」

意味

酷似:非常に似通っている。そっくり。

類似:共通点が多い。似ている。

相似:外見的な形状が同じであり、大きさが異なる。

使い分けのポイント

具体的な割合などは無いものの、似ている度合いとしては「酷似」>「類似」となります。
「相似」は具体的な条件があり、形状が同じであることが必須となります。

「酷似」と「類似」は明確な使い分けポイントがないため、相対的に使用することになります。
似ている箇所が多いなら「類似」
より似ている(=ほとんど同じ)なら「酷似」
物理的な形状が全く同じであれば「相似」

ポーズまでそっくりな猫、非常に似ていてほとんど同じに見えるので、表現としては「酷似」が合っているかと思います。

「切替」と「切換」

意味

切替:異なる性質のものに変更する。前の状態と異なる状態に変更する。

切換:同じ性質で新しいものに変更する。物理的に変更する。

使い分けのポイント

上記のような違いがあるようなのですが、慣習的にはどちらも同じ意味の言葉として扱われているようです。
また、国語辞典でも「切り替え、または、切り換え」などと同じ言葉として載っており、厳密な使い分けは必要ないみたいです。

一応使い分けをするならば、「精神的なものは切替」「物理的なものは切換」とすれば良いみたいです。

スイッチの状態を物理的に変更するので、スイッチをONからOFFに「切り換える」が良いですかね。

まとめ

最後に、今回の似ている言葉の使い分けをまとめておきます!

「混じる」と「交じる」

後から区別できないのが「混じる」
後から区別できるのが「交じる」

「絞る」と「搾る」

捻る動作が入ったり、範囲を限定するなら「絞る」
圧力をかけて液体を取り出したり、無理やり何かを取り出すなら「搾る」

「酷似」と「類似」と「相似」

非常に似ていてほとんど同じなら「酷似」
共通点が多い(酷似ほどは似ていなくてもOK)なら「類似」
外見上の形状が完全に同一であるなら「相似」

「切替」と「切換」

精神的な部分の変更なら「切替」
物理的な部分の変更なら「切換」
ただし、厳密な使い分けはしなくてもOK

日本語は意味が似通った言葉が多くてややこしいですね!
しっかりとした言葉を使い分けて、正しい日本語を使えるようになれると良いですね!

執筆者:ネズマエ