「北海道がいい」とか「ネズミの国」がいいとか言ってたはずなのにー
気がついたら那覇空港にいてしまうような沖縄好きの戯言です。
№149 マタヤー「ゴーヤーパーク」
閉園したのが2018年11月と書いてありましたから、もう7年以上も前の話になりますが、最近になって閉園していた事を知りました。ゴーヤーパークという存在すら知らなかった人もいようかと思いますが、様々な品種のゴーヤーを一堂に会したテーマパークです。
子供の頃は嫌いだったゴーヤー、超薄切りにしないとチャンプルーでも食べられなかったゴーヤー、大人になって苦さに耐性ができて食べるようになったゴーヤー、ビタミンが豊富だと言われ食べている内に苦さがクセになったゴーヤー、家で作るチャンプルーのゴーヤーがどんどん厚くなる、リンゴ酢に漬けたゴーヤーのピクルスは絶品、内地で「ゴーヤ」と耳すれば「ゴーヤーね」と訂正せずにはいられないゴーヤー
そんなゴーヤーだけに絞った大胆なテーマパークが名護市にありました。森のガラス館の前の道を今帰仁に向かう途中だったと思います。確か看板に惹かれて、「ゴーヤーパークってなんやねん!」と叫びながら寄り道したところでしたが、「思いのほか面白かったなー」と友人らと盛り上がりました。
「どんなところ?」と聞かれると、「手作り感満載でゴーヤーの水耕栽培・・・普通は畑やけど水耕栽培されたゴーヤー周りをぐるりと囲ったみたいな施設」と説明した事もありますが、ともかく「ゴーヤーどーーーん!」の方が理解されました。
深緑のイボイボゴーヤーだけじゃない。当時は見たことが無かった白いゴーヤーやキュウリのように細く、長芋のように長く、大きくても形は曲がったままのゴーヤーと様々な大きさや形のゴーヤーと僕らは記念写真を撮ります。
余りはしゃぐ事のない妻が細長いゴーヤーでブランコってボケたかと思うと、ボケる事に馴れている友人はゴーヤーを耳に当て「しもしも~」などと叫んでいます。
今から考えると”野菜”と記念写真を撮ってゴーヤーで”モノボケ”して騒ぐなんて、沖縄でなかったら楽しい思い出になるはずが無いようなゴーヤーOnlyの所でしたが、時折、話題に上がるほど「楽しかった」のです。

一緒に行った友人が、妻に倣って「うちもゴーヤーのピクルスを漬ける」なんて話を聞いたので、ゴーヤーというワードとあの時のメンバーからゴーヤーパークを思い出して、つい懐かしくて検索したら、 ”閉園”してました。
PS:あの場所をマップで見て見たら「生物資源研究所」なんて難しい名前の施設に変わっていました。
なんだか・・長らく会っていない友人から、「5年前に親父は亡くなったんだよ」と言われたみたいな感じでした。そこまで親しくはないけど味のある父ちゃん・・みたいな。
嗚呼・・こんなことなら、去年、行っとけば良かった!あ、ダメだ!閉園したのは、2018年か!今さらながら、「ご無沙汰をお詫び申し上げます」
№150 キジムナーと出会ったのかい?
北部のある神社の傍に小さなプレハブ小屋がありました。神社の境内にあったのですが、特にお参りするような建物ではなさそうでした。と、言うのも扉の横のガラス戸から室内が丸見えで、参詣の場と言うよりも生活の場と言う方がしっくりくるような部屋です。
昔は社務所にでも使われいたのだろうか?とも思いますが、参道から外れていて余り人が立ち寄る雰囲気ではありません。
たまたま見つけた小屋に、いつもなら絶対に近寄らないタイプの義姉が小屋に近寄って行くと、周囲が止める間もなく”ガラリ” とアルミの扉を開け放ちます。危うきに近寄らずタイプの義姉が開けたことにも驚きましたが、無人の小屋の扉が無造作に開いたことにも驚きました。
「別に何もないわ」
義姉はひと言つぶやくだけですぐに閉めましたが、その日の晩、僕らとは別の上等なホテルに泊まった母や兄夫婦は一睡もできずに朝を迎えることになります。
「年に一度の沖縄旅行だから奮発する」タイプの兄が選んだのは、コテージタイプの常宿ホテルでしたが、その晩はやたらに騒がしかったと言います。90歳の母が言うには、「上の階で子供が走り回っている足音がうるさくて眠れない」、いつまでも納まらない足音に妹も目を覚まし、ふと時計を見ると夜中の2時を過ぎている。少し静かになったかなと思うと、今度はベランダの板間で走っている音が鳴り止まない。
足音に悩まされたのは兄夫婦も同じようで、行動派の兄はすぐにフロントに電話しようとしたに、電話の近くまで行くと、なぜか躊躇ってしまい、深夜の非常識な足音に苦情の電話を入れることができなかったと言います。
翌朝、僕らが兄夫婦と別行動をとる母と妹をホテルに迎えに行くと、温厚な二人から延々と眠れないほど騒がしかった深夜の話を聞かされました。
その晩、兄たちと合流するとやはり昨晩の寝苦しさが話題に上り、「いつまでも足音がする」「何時まで走り回っとんねん」と同意ではあるものの、隣室の兄夫婦らと騒がしさの出どころが違っている。細かいところが気になるタイプの僕は兄に詳細を詰めようとするのだが、「ベランダや部屋を走り回っている音がするのは一緒や!」と僕の話を取り合ってくれません。
「もう、このホテルは使わない!」と、常にソコを第一候補にする兄が怒っていましたが、内地に戻ってから思った事があります。兄は旅行前に「今回は最上階が取れた」って喜んでなかったっけ?じゃ、隣室の母たちの部屋も最上階だよね。
それに、義姉は神社にあった小屋の扉を「そんな扉、開けていないよ。怖いし、私が開けるはずないやん」と言い切っています。妻は制止できないほど素早い動きで扉を開けたのを見ているのに、義姉に否定されました。
僕と妻は沖縄土産を食べながら、テーブルで話しているけど、その手の話は怖いので、その後も兄夫婦にその晩の話は掘り下げず、「あの日、キジムナーと会えたのかもね」ということで収まっています。


