Photo Story №6

Photo STORY

ややこしい仕事の合間にみる沖縄の写真♡ 癒し気分で見ていたのに勝手な妄想が膨らんできた! この写真に”そんなドラマ”は無いのに・・・

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第13話 彼女の野望

少し太ったくらいでケーキを我慢する9歳年下の彼女と付き合って2年になる、「実力はあるのに勇気がない」と言われる引っ込み思案の僕に「自信を持つよう」に仕向ける彼女の存在は大きい。
『一生を共にしたい』と、ずーーーーーと考えてはいるものの、先月23歳になったばかりの彼女の年齢に怖気づく僕は「結婚」を言い出せずにいた。大好きな彼女との関係が崩れてしまうのが怖くて、なかなか一歩が踏み出せないでいたけれど、困ったことに、僕の気持にとっくに気付いているだろう彼女は絶対に男性から告られたいタイプの女性だった。

「ここだと何でもOKしちゃいそう」会社帰りに待ち合わせたファミレスで彼女が誰かの投稿写真を指差しながら言う。チラリと見せられた画面には海に突き出た公園?のような場所が映っている。「ここだと、どんな申し出だってOKしちゃいますから」と、僕の目をみてモノを言う。

少し気押さえながら、『ここどこ?』と尋ねながら写真の説明を読もうとスマホを覗き込んだ途端に、彼女がソレを遮る。?! いぶかしがる僕にスクショで撮った海の写真だけを送り付け、「ココを探しだして、連れて行って」なんて、言い出した。

「投稿写真でいつ・どこで撮ったのかが特定される時代なんだから、アナタも頑張ってよ」そう言えば、ミステリー好きでもあったっけ?と、思いながら送られてきた写真を眺める。
青くキレイな海を臨むように赤っぽい屋根の休憩場所も見える。よく見ると建物の横に変わった形のオブジェ?のようなものもあるから、AIを活用すればさほど苦にすることなく場所が特定できるだろうか?それに、この青い海は彼女が大好きな南の島だろう。

『オキナワ?』「どーでしょうーっか!てか、早く見つけてくれないと、また10歳差になっちゃうからね」僕の誕生日までに連れて行けと言う意味だろうけど、彼女の笑顔に沖縄が”イイ線を突いてる”のが分かった。
「ちゃんと、見つけてくれたら二人のチネン日になるね」舌足らずの彼女だけに”記念日” って言うところを噛んだと思ったけど、それを指摘するほど僕は空気が読めないわけではなかった。でも、空気を読み過ぎて(早く見つけてね!)っていう第2ヒントだったと気づくのは、場所が分かってからだった。

沖縄県南城市にある知念崎公園にはハートの形をしたオブジェがあちらこちらに散りばめられていた。写真で見た展望台の椅子に腰かけると彼女が手を出しながら僕に言う「はい、どうぞ」
旅行が決まったときから何度も練習したプロポーズの言葉だけど、まさか彼女のキューで話しだすとは思わなかったから、急に緊張が押し寄せて来た。

「あ、あの・・9歳も年上だけど、ボ・僕とケッコン・・」「OKです!」練習した言葉の半分も言い終わらないうちに彼女が被せてきた。「絶対OK、返品返金返上不可です」彼女の勢いに、僕は「ありがとう」と言うのがやっとだった。(海風に髪をなびかせた彼女は笑いながら泣いていた。)

第14話 星のフラレンコ ooooo オレ!

「これが今日の魚やわ」 マース煮やバター焼きにする”時価”の魚が壁にかけられたホワイトボードに書いてあったけど、余り聞いたことがない名前の魚だった。『何て言う魚?』と言いながら彼女もホワイトボードを覗き込む。「ゲゲゲのビタローやて」『ゲゲゲはキタローやん!』関西人らしくキチンとツッコムので、僕もボケた甲斐がある。

「それと、星のフラ・・・・」次のボケにツッコミを待っていると、『フラぁ?』と意味が分からいというイントネーションで返されてしまった。「フラレンコやん」僕は、スペインのフラメンコダンサーのようにカスタネットを叩く仕草で手を上にする「オレ!」

『星のフラレンコ?・・・って、何?』キョトンとした表情に「ひょっとして ”星のフラメンコ” 知らんの?」『知らない』と彼女が即答する。「御三家と言われた西郷輝彦のヒット曲やけど」と説明すると、記憶をたどるように彼女が言う。『あああ、ヤングマンの人?』惜しい!「それは西城秀樹で新御三家ですやん」とツッコムと、テーブルの横を通りかかったオバーが口を挟んできた。

「私は橋幸夫よりも好きだったさ」オバーに聞こえてしまったほど声が大きくなっていたのを謝りながら彼女に伝える。「まぁ、(オバーみたいな)そういう世代の人かな・・」彼女が”知っている訳ないやろ”と文句をこぼしながら、『オバー世代の歌なわけ!なんでアナタは知ってるの?』と、聞いてくるので、「昭和歌謡youtube世代だからかなー」と答えると『知らんわ!』と彼女にもう一度言われたので、「ほーしーのフラレンコーだーい!俺!」とダンサーのように手を上げながらボケを完結させた。

彼女がスタッフの女性に「それをバター焼きで」と伝えた。

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