おいしい話【ルートビア】

おいしい話

「おいしい話」は沖縄で食べた料理の話が中心ですが、あまり、お店の名前は書かないのでグルメガイドにはなりません。でも、沖縄で食べても内地で食べても、おウチで食べても、思い出すと食べたくなる料理が多いのです。

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最初に飲んだ時の感想は「ないわぁ」でした

A&Wのルートビアなる飲み物が「おかわり自由」で提供されていると知りましたが、見た目がコーラのようなので、「意外と原価率が低いのかな」なんて考えました。アメリカンな雰囲気のファストフード店なので、「アメリカではコーラが水みたいなもんなんかも知れん」なんて、今では思えないような事を、初めて入店した20数年前には考えました。

[NOVELDAYS 第4話の頃のルートビア]
コレは、きっと身体に良い飲み物だと思いますが味の感想を聞かれると困ります。僕は肩こりの湿布薬を食べたことはありませんし、舐めたことすらありません。だのに、この味の説明を求められた時には、「湿布薬の味」と答えるのが”最適解”なのです。

「えええー何それ」と反論した妻にも飲ませると、「うわっ」と言ったまま異論はないと言います。コーラかドクターペッパーのような味を想像して注文しましたが、「コチラおかわりできますので」と優しい店員さんの笑顔に、おかわりを予約しましたが、ひと口でくじけそうでした。

妻はふた口目を拒否し、「何か買ってくる?」と代わりのドリンクを促しますが、内地では味わえないような春の強い陽気に汗ばんだ体は、「いや、いい。冷たいし、一気に飲む」と霜が降るほど冷やされたジョッキを持ち上げて流し込みます。炭酸の洗礼で出たゲップに湿布の匂いはありませんでした。

[同 第64話の頃のルートビア]
沖縄に行けば、ほぼ必ずA&W(エンダー)に行きますが、行けばほぼ必ず注文するのがルートビアです。20年前には、妻に「サロン◯ス」と味の表現をしましたが、今では、湿布薬を飲んだことも舐めたこともない人にも、分かりやすい味の表現として使っています。

事前に雑誌で沖縄情報を得た友人が、微妙な表現をされるルートビアの味を聞きに来たときにはこう答えます。

「ルートビアはね、薬局の店員だった男が病弱な友人のために薬草を飲みやすく調合したのが始まりって、言うだけあって、飲むと、十種類を超える薬草入りと言うのが納得できるような味」よく、分からない説明に、続けて「美味しいの?」と聞かれます。

「汗をたっぷりかいた後は美味しい、濃い味のハンバーガーと相性はバッチリ」と答え、「何よりおかわり自由」と付け加えています。寒い思いをすることの少ない沖縄では、汗をかいた後に喉を優しく潤すルートビアは体にも財布にも優しいと思います。

更に友人から「なんで?コレ(ルートビア)だけおかわり自由なの」と聞かれた僕は、こう答えます。

「今でこそファストフード店として有名なA&Wだけど、創業者が友人のために作った”美味しい薬”が始まりだわけ。だから、”身体に良いもの”をおかわり自由にして、メイン商品のハンバーガーがジャンクフードと揶揄されるようになっても”美味しくて、身体に良いものを提供する”という創業当時の”思い”を全従業員に継承し続けるためよ。知らんけど。」

僕は、本当に理由を知らないので、でまかせですが、何となくいい話になったので、僕自身がそれを自認して、3杯は飲むようにしてます。

沖縄旅行中に、友人にした説明を聞いた妻は「また、それっぽい話をしてるなぁ」と言いますが、注文を待つテーブルで素朴な疑問を口にします。「ルートビアってさ、S 200円、R 280円、L 330円 やん。おかわり自由なら何かおかしくない?サイズごとに値段を変える必要ないよね」

妻に指摘されて初めて疑問に思いました!「なんでかね?」いつも、カウンターで注文するのは妻なので、まったく気づきませんでした。「A&W最大の謎だ」と思います。

僕のように何度もおかわりをお願いするタイプには分かりませんが、恥ずかしくて”おかわり”できない人のためでしょうか?、「あ!」と気づきましたが、かくゆうの僕もジョッキのRサイズを頼んでいます。実は、Sサイズのグラスで何度も行くのが恥ずかしいからです。(これ、正解なんでしょうか?)

ルートビアを誤解してました

これまでにも、何度も取り上げている”ルートビア”ですが、今日、知った事実があります。相変わらず、知っていることしか知らない僕で申し訳ないのですが、ルートビアは、A&Wの開発商品名でありませんでした。店内で、それっぽいポスターを見ていたので、てっきり「ルートビア」という商品自体がA&Wのオリジナルだと思っていました。

ルートビアはコーラと同じ固有名詞で、「植物の根や樹皮などを原料に薬効を期待した配合で生まれたアルコールを含まない炭酸飲料」ということになります。コーラもメーカーによって種類があるように、原材料の配合によってルートビアもいくつかの種類があります。

たまたま、有名だったのがA&Wのルートビアだったので、登録商標のように思っていましたが、かつては僕の大好きなあんパンの老舗「山崎製パン」も”ダッヅルートビアー”なる商品を販売していた過去があったのです。

10年にも満たない製造期間だったようですが、すでに、サロンパスやトクホンといった湿布薬が根付いていたとすれば、コーラのように人気が定着できなかったのでしょうか?

とは言え、過去がどうあろうと僕はA&Wのルートビアが大好きです。

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