何度も沖縄に行っていると、名所と呼ばれていないところで感動したり、久しぶりに行った名所で再発見があったり沖縄のアチラコチラは飽きることがありません。と思うのは僕だけかも知れません、しょせん個人の感想ですが、僕はいつも楽しいです。
スポット:10 もうすぐ日が落ちる古宇利島
古宇利大橋が観光名所になって久しいのですが、なぜだか賑やかなお店の少ない方から降りて海岸に行く事が多いのです。建築中に見たきりのタワーにも上ってみたいのですが、名護の用事を済ませたあとで時間調整に来ることが多くて日の落ちる時刻になってしまうのです。
しかもこの日は、せっかく二男家族に渋る独身の長男まで連れてきたのにどんよりした空模様で綺麗な夕焼けは見れそうにありませんでした。ただ、孫たちと古宇利大橋を近くで見れる砂浜に降りるとテンションが上がり、12月と思えない陽気に波打ち際で遊びだします。

「どこまで遠くに枝を刺せるか」と、寝起きで不機嫌な孫息子に勝負を仕掛けます。波が引くと同時に流木の枝を砂浜に刺します。ビビりの孫と”いい勝負”になる辺りに何度も枝を立てると大声ではしゃぎ出して”ひと安心”でしたが、実は年甲斐もなく楽しくてたまりません。
孫と二人でわちゃわちゃと騒いでいたら、父親の威厳を見せようと二男が「父ちゃんの実力を見せたろ」と挑んできました。すると長男が「オジサンの実力も見せたろ」と参戦してきます。こうなると「爺ちゃんの本気も見せなあかんな」と僕も参戦します。
単純なルールほど性格が現れます。慎重に手前から確実に陣地を広げる二男と一気に大きく進もうと波に合わせて前進する長男。気ままな波の満ち引きに大騒ぎしながら、波打ち際でせめぎ合うために徐々に大の大人の靴が濡れていきます。
「よっしゃ勝ちやろ!」引き波に乗じて刺した僕の枝はかなり遠いところに刺せました。すると、ここを勝負時と見たのか二男が仕掛けます。「俺の方が前や」二男が足元を濡らしながら素早い足運びで僕より10センチほど遠くに刺します。長男も最後と仕掛け、体を伸ばして更に奥に突き立てました。
「勝った! うわぁ」引いたと思った瞬間に押し寄せた次の波に、長男は足首まで呑まれてしまいました。

ずぶ濡れの靴を指さして、皆が笑いながら言います。「あほや」『アホやな』『何してんのアホ』参加していない妻は呆れ、二男の嫁は義理の兄に「あほや」と言いたいのをこらえて大声で笑っています。
みんなの笑い声の中で孫娘が叫ぶ!「アホでも、キーちゃんの勝ちやんか!」”キーおじちゃん”とは呼ばせていない長男を大好きな孫娘は、”推し”がバカにされていると思ったのか怒り出した。
「ほんまや、キー義兄ちゃんの勝ちやな」あわてて娘をなだめた後で、長男がボソリ「せやけど、アホやとは思ってるんやぁ」綺麗な夕日が見えなかったビーチに笑い声が響いた。
スポット:11 玉泉洞で後悔したこと
後悔には色んな種類があって今回のソレは、じわーっと、何度も押し寄せるタイプです。
はじめて南部の玉泉洞に行ったのは30年以上前の事でしたが、巨大な鍾乳洞に感動と同時に怖さも覚えました。大自然の造形美とも言われますが、観光用の通路や照明がなければ巨大な地下迷路ですから、最初に入った人の勇気は凄いなと思います。100年で1㎝と言われるつららのような鍾乳石にすれば、光を当てられて観光資源になったのも「つい最近のこと」なのでしょうね」
[30年前には]順路を進んだ通路の一画に、階段状のうす暗い棚に甕のようなものが数多く置かれている場所がありました。『なんだこれ?』と近づいてみると甕の中には泡盛が入れられているようで洞窟の中で貯蔵できるようでした。新酒から3年経つと古酒(くーす)と言われ、コクが増し味もマイルドになります。
興味深いシステムだったのですが、表示されている価格は当時の僕には不相応なお値段でしたので、ノリと勢いで申し込めませんでした。(誤解のないように言いますが、払えないほど高額という訳ではなくて、妻にねだるには高額だという意味です。)
それに、「沖縄なんて、今度いつ来ることができるのかわからない」と僕も妻も考えていました。
それが「まさかや!」ですが、20年後には夫婦で毎年行くようになっているとは思いもよりませんでした。『あの時、仕込んでいれば最高の泡盛に』という想いを妻に話しますと、なぜかマウントを取りにきました。
「そんなもん違うで!あたしなんか学生の時に来てたんやで。もう43年ものの古酒やで」なぜか、(私の方が残念やろ!)みたいな空気を醸してきます。
(そもそも、アンタは酒を飲まないだろ!学生が泡盛を買わないだろ、その次に沖縄に行くまで20年以上も経っていただろ)とは、思っても口にしない。「その頃は、若かったからな」とだけ言った。
※「おきなわワールド」の目玉施設ですが20年以上も前の出来事を記事にしていますので、現在のホームページを見ても泡盛の貯蔵販売は見つけける事はできませんでした。


