去年は沖縄に行ったから今年はどこに行こう」なんて、言っていたはずなのに
「北海道がいい」とか「ネズミの国」がいいとか言ってたはずなのにー
気がついたら那覇空港にいてしまうような沖縄好きの戯言です。
№81 綺麗な海に横たわる黒いナマコ
まだ、子供たちが義務教育の頃に友人2人とともに沖縄旅行を楽しんだ時の思い出話。内地では海水浴などありえない頃だったのですが、沖縄では晴れ間さえあれば海に飛び込める季節の名護市のビーチ。
波を掻いて進めるほどの泳力を誰も備えていなかったので、波打ち際で「泳いた」と言えないような海水浴を楽しんでいましたが、目の前の海は内地ではありえない透明さで泳げなくても”海水浴”がしたくなるほどで、それは僕だけではなく、家族も友人も砂浜に降りるのに反対しなかったから皆が海に入りたくなったのだと思います。
そんな透明な海の底に、まるで◯◯コにしか見えない黒い物体を発見しました、沖縄の透明な海に入るのは初めてではなかったので、これまでにも見た事はあったのですが、浅瀬でカラフルな魚もいないことから形と色が目立ったのです。
まるで20代の男女のように、わちゃわちゃ騒ぎ立てる僕らは『家族と愉快な仲間たち』で、ナマコと認識できても①触感が気持ち悪そう、②◯◯コをイメージさせる、ので、いくら透明な海の底にある物体をナマコと認識できていても、誰も触る気はしませんでした。

あ!違います「誰も」ではありませんでした。視力1.5の僕にはナマコの表面を覆う突起の細部まではっきりと見えて、気持ち悪さから触れなかった(誤解のないように言いますが、生物としてのナマコは苦手でも料理としてのナマコの酢の物は口に入れるほど大好きなのです。)のに、視力0.6の妻はまるで10代前半が演じるジャイアンのようにナマコを足の甲に乗せて放り投げてきたのです。
逃げ惑う僕や友人たちに、大笑いしながら放り投げますが、足の甲スイングでは水の抵抗もあって僕らには命中しません。ウミウシですら素手で捕まえる妻ですから、最後はナマコを掴んで僕に投げつけます。実は、わちゃわちゃと騒ぎ立てるのが楽しくて透明な海でバカ騒ぎしていたのですが、「おいおい、◯◯コで遊ぶオバサンにしか見えへんぞ!」のひと言でジャイアンは鎮まりました。

№82 GLASS ボートは穏やかな日に
船底に備えられたガラス越しに海中の魚を見ることのできる”グラスボート”は沖縄の透明な海でより成立するアトラクションです。船底のGlassは、直接見ても透明な海をより広い範囲で鮮明に見せてくれますから、子供でなくとも楽しくてたまりません。僕たちの乗った船ではパン屑を餌としてカラフルな魚を呼び寄せたので、熱帯魚を飼っている水槽の中に自分がいるような気分です。
Glassはまるで巨大な水槽のようで、泳ぐ熱帯魚の向こうに海ヘビがいるのはココでしか見ることができない光景と思えます。風のない穏やかな海上に浮かぶGlassボートはダイビングでしか見ることのできない光景を映しながら、ふと船底から視線を上げると青い空の下に碧がかった海を見せてくれて、穏やかに頬をなでてくるのは沖縄の風です。
動物が苦手な孫娘も安全な船から見る海中世界に大興奮で、一緒に見ているのに「あの魚キレイから見てみ」とか言ってきますから、乗船代金を奮発して乗せてあげた甲斐があります。
穏やかな陽光の降り注ぐ凪に浮かぶGlassボート・・・で、あればこんなに素晴らしいのです。

ところで
僕の妹は乗り物に弱いのです、僕らから話を聞いた兄家族に引き込まれるように妹もGlassボートに乗り込んだのですが、その日は風が強くて、桟橋も揺れて怖かったらほどで、出航すると船の浮き沈みでてすぐに気分が悪くなったのに、「海の底はキレイだよ」なんて船員さんは笑顔だったらしい。
たしかに海の底はキレイだったはずだけど、妹は7割の時間を吐き気とともに過ごしたそうだ、”気”だけではすまず、パン屑よりも栄養価の高い魚の餌も撒き散らしたとか。
ホテルで僕らと合流した妹は、「お兄ちゃん(長兄)に余計な事を吹き込むから」恨めし気に言うのだけど、はしゃぐ兄家族と対照的にグッタリしてる妹の様子に思わず「GlassやなしにGerosu ボートやん」と突っ込んでしまった。
ウケると思ったのに妹だけじゃなく妻からも息子からもスゲー怒られた。
№83 あきさみよー
サラリーマン時代から僕の沖縄好きは周囲にも知られていたから、たまに沖縄に関する質問をされることがありました。「覚えてる”沖縄弁”とかあるんですか?」と、昼食帰りに後輩君に聞かれた。(ああ、そう言えば”沖縄弁”なんて言い方はしないなぁ・・と思いながら聞いていた。)
『そうやなぁ、”あきさみよー”って、聞いた事ない?』沖縄には余り関心がなさそうだから、知らないだろうなと思いつつ言ってみたら、案の定「あきさみよですか?聞いたことがあるような?ないような?」(コイツ絶対に知らんな、と思ったから)
『”あきさみよ”ってね、朝晩の寒暖差が大きくなる秋口に向けた言葉でね、まだ夏の暑さの残るような時期に言うわけ』「へぇー、そうなんですかぁ」なんか真面目に聞いてるのが面白くなってきた。
『例題みたいに言うとな、”9月にこんな暑いと、あきさみよー”みたいな感じやね』後輩君は大きくうなづく「あああ、何だかわかります。9月になっても暑い日が続くと10月とか11月の秋本番になると、今の反動で寒くなるよ!って事ですね」
『そうそう、近いニュアンスやけど、一度スマホで調べてみて』後輩君は、案外、素直ですぐに調べると、「え?全然違いますやん!驚いた時の言葉だって書いてますよ」
『そりゃ、沖縄は11月でも25℃前後あるからね、本格的に秋がきても寒く無いのよ。太陽が照っていたら正月でも車内だとエアコンかける事があるよ』
「えええ、あきさみよー!」 (そうそう、最後は伸ばすのが正しい。)



