去年は沖縄に行ったから今年はどこに行こう」なんて、言っていたはずなのに
「北海道がいい」とか「ネズミの国」がいいとか言ってたはずなのにー
気がついたら那覇空港にいてしまうような沖縄好きの戯言です。
№79 担当さん・・・君の名は
火災保険のお知らせが届いたと思ったら、何日も経たないうちに妻のスマホに保険屋さんから電話がきた。僕が目を通した「お知らせはがき」によると、同一契約で更新すると保険料が上がるらしい。

「家は年々古くなっていくのに、なんで保険料が上がるんだ?」という僕の素朴な疑問を妻も共有していたようで、「別に保険の内容は今まで通りなのに、なんで保険料が高くなるんやろ」と疑問をもちつつも、すんなり更新するのだろうと思っていたけど。妻が僕を振り返る。
『私、〇〇保険の**と申しますが・・』 はがきと同じ保険会社だから、何の驚きもないハズの妻が、僕の顔を見ながら電話の続きを話す。
「あのぅ、すみません。もう一度お名前を」と聞き直している。「イ・・ハ・・さん?伊賀の”伊”に”波”と書くんですか」
おおお、沖縄の人なのか?伊波って有名な学者さんがいるぞ、伊波城ってあった気もする。妻も名前だけで同じように思ったらしく、保険に関係のない質問をしたようだ。
「ああああ、ご主人が沖縄の方なんですか。どうりで完全な標準語ですね」いつもなら、保険屋さんからの電話だと1分程度で終わらせる妻が保険の話か何の話かわからないけれど、けっこう長く話している。「はいはい、そうなんですか。じゃあ仕方ないですね」なんだか、値上がりに不満気だったのに声色が優しい。
電話を切った後で、「保険屋さんにしては長いね」なんて言うと、「伊波とか言われたら、仕方ないやん」と、返してきたが、「それは、確かに仕方ない」と納得する僕がいる。
どうやら保険料が上がったのは、物価の上昇による再建築価格の高騰が要因のようで、妻がじっくり聞いたおかげで、うまく説明をしてくれた。もう一度、”お知らせ” を見直してから連絡するよう、相手には伝えたけれど、更新するのは確定のようだ。
話し終えた妻が最後に言った。「そうや、今までの担当者を変えてもらってん」「え?そうなん?何か不満とかあったの?」担当者の悪評は聞いたことがなかったから、保守的な妻が担当者を変更するのは意外な感じがしたが、すぐに納得した。
「イ・ハ さん。 せっかくやから、伊波さんに担当者になってもらった」なにが”せっかく”だから分からないけど、沖縄好きだから仕方ない。「絶対、その方が良いわ」僕がすぐに同意したのも仕方ないことだ。
№80 マンさん談「わざわざ強い相手と戦りませんよ
20年ほど前に南部のおきなわワールド(当時は違う名前だったのかも知れません)で「ハブvsマングース」の戦いを見ましたが、今では諸般の事情で決闘という雰囲気ではなくて「ハブとマングースのショー」として行われているようですが、僕が見た当時は”戦い”でした。
なかなか衝撃的なショーでしたが、沖縄サミットを境に演出が変わったようです。でも、マングースに見立てた風船(獣の体温に反応するため)をハブが襲う姿は、36度ほどの体温を持つ身としては、「うっかりでも、ハブのいそうな草むらにはいるのはヤメよう」と思うのには十分な効果でした。
でも、いかにも外来生物のようなマングースが、そもそも「なんで沖縄にいるの?」なんて疑問が湧きましたので、少し調べますと元々沖縄に生息していたのではなくて、わざわざ人間が”ハブ退治に効果的だ”と考えて放ったようです。

ところが!
マングースさんからすれば、「いや、おいら活動するの昼間やし、あいつら夜型やろ」それに「あんな奴を相手にせんでもいいねん」なんで?って「この島には飛ばへん鳥とかおるし、フルーツもでっかいし、食べやすい虫もおるしな」知らんかった?「おいら雑食やねん」、せやから「わざわざ強い相手と闘りませんよ、おいらだって危ないしぃ」
もっともなご意見ですね。かくして、沖縄のハブは減少することなく天然記念物のヤンバルクイナは絶滅の危機に陥ったようですね。まぁ原因の一端なのかも知れませんが、最初にマングースを放そうと考えた考えた人にとっては、良かれと思ったのに「残念!」な結果だったでしょう。
ハブvsマングースの戦いの映像は衝撃的だったのですが、実はこの時に戦いよりも記憶に残っているのが、そこで売られていた”ハブの粉”でした。「元気になるよー」とか言われて「じゃあ、たくさん入れてよ!」笑顔のお姉さんが多い目に盛ってくれたハブの粉の試食。純度100%の天然ハブの香りがお口いっぱいに拡がって、それはそれは「たくさん入れて」と言ったお調子者の自分を反省したのです。そこから数歩ごとに鼻をつく爬虫類の香りに酔いしれ会場を後にしました。20年以上も前の思い出ですけどね。


