沖ハマりの日常 vol.22

沖ハマりの日常

去年は沖縄に行ったから今年はどこに行こう」なんて、言っていたはずなのに
「北海道がいい」とか「ネズミの国」がいいとか言ってたはずなのにー
気がついたら那覇空港にいてしまうような沖縄好きの戯言です。

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No.53 上手くならない三線の話

僕は定価が4万円以上もする三線を持っています。20年前に、医者に危険な腎臓がんと宣告されて妻が気弱になった瞬間におねだりして買ってもらった自慢の品です。
チェロの音色は「無意識下に癒しを働きかける」と言われるようですが、これは、チェロの音色が限りなく人の声の波長に近いことが原因だそうです。無意識下に働きかけるチェロは凄いと思いますが、僕をチェロ以上に癒してくれる三線も「人の声」に近いのでしょうか?

そんな話は聞いた事がありませんが、三線の音を聞くとたまらなく癒されてしまいます。抒情的な響きの向こうに”、どうしても沖縄”を感じてしまいます。街を歩いている時に、微かにそれらしき音が聞こえると、少し耳をそばだてて音色の正体を探りますが「これは三味線やな」なんて、多少の聞き分けはできるようになりました。ただ、三線の音色だと思った時には、何故か音源を探すように歩いてしまいましたが、何分の一かは沖縄料理店に誘い込まれることになります。

でも、そうすると「単なる沖縄好きだから三線に心惹かれる」って結論になってしまいますね。そうかも知れません。定価4万円の三線を入手してから随分経ち、「弾けば弾いた分だけ上手くなる」三線を毎日、練習していれば”安里谷ユンタ”でも”なりやまあやぐ”でも、をそれなりに弾くことができた筈です。

更に、練習を続けていれば、音が耳に馴染み、指が弦に馴染むようになり工工四(くんくんし=三線の楽譜)を見なくても、唄に合わせて琉球音階を奏でることもできると言われました。残念ながら、家に”ある”だけでは、音が耳に馴染まず、弦は指を跳ね返し、工工四を見てもその通りに音が鳴らせないのです。20年も大切に持っていてもです、弾いた分しか上手くならないので一向に上達しません。

それでも、ときどき下手くそな弾き語りなどしますと、”いい気分”になれます。ああ、三線を持っている、三線を弾いてる、三線で唄っている自分に酔いしれます。決して人前で披露できる腕前ではないくせに、人前にケースに入れた三線を持ち歩くのが好きです。
数年前に一度困った経験をしたのですが、作務衣を着て海岸沿いで練習をしていたら、外国人観光客が「wonderful!」と近寄ってきた事です。

見栄っ張りでも、器が小さくても、持っているだけで満足できる”三線”は、沖縄好きは”お得感”のある楽器といえるでしょう。
「20年も経って再発はしませんから、ちゃんと練習します」と妻に言い続けています。

No.54 美人インストラクターの誘いすら断る

80歳を超えたお爺さんも参加する”メンズヨガ教室”、講師は有名インストラクターで美人なのに気さくで「最初にはじめた教室」を大切にしているのか、本も出すような著名人の教室と思えないほどに低価格。男性の参加者が少ない”メンズヨガ”に妻と通い始めてもう2年になる。

かなりの沖縄好きで古宇利島に別荘も持っているようだけど年に何度も行けていないらしい。「沖縄には浄化に行く感じです」なんて言うくらいだから、何月に行っても海で泳ぐらしいのですが、ヨガの先生だけあってスピリチュアルな事も大好きで、僕とは沖縄のスピ的な部分で良く話が合います。

「ねえねえ、あがりえさん」LINE友達の妻に話しかけたのだと思いましたが、どうやら僕にも一緒に呼びかけたようでした。「月末頃に沖縄に行きません?」『え?!』僕と妻は、二重の驚き。だって、先月、沖縄に行ったばかりだったので”沖縄に行きたい度”はかなり高い時点だったのですが、沖縄の話をよくする仲とは言え、まだ、先生と生徒の関係内でしかなく一緒に沖縄旅行は少しハードルが高かったのです。ベンツに乗って古宇利島に別荘をもっている先生との格差も感じてしまうので、超節約旅行の僕らとは過ごし方に温度差があるという先入観もあります。

ただ、急に行きたくなった理由は、先月に行った玉城と「天つぎあまつぎの御嶽(雨粒天次御嶽)」の話をかなり熱っぽく話したからのように思うのです。もともと、御嶽や龍神信仰には心惹かれている方で、少し「視える」ようなところもあるようでした。

先生と行くと、気苦労もあるかも知れませんが興味の被る部分がかなりあって、楽しくなるに違いないと思うのですが、僕も妻も人見知りで怖気付く部分が多々あるので楽しさよりも気苦労が勝ってしまいそうなのです。

それに、「今から二週間後ですか?いくら何でも急すぎて無理です」(と、即答したものの、2週間の感覚で沖縄に行く事になるんなら、神様に呼ばれているのかも?とか、ブログのネタになるなぁとか思っていました。)

それに、「本当は行きたい」けれど、「お金がない」、それに「時間も足りない」さすがに、沖縄に「毎月は行けない」と、一応、悩んでしまうくらいには、沖縄旅行のキッカケにはなっています。
でも、「時間は作れても、お金は作れない」のは揺るがない事実で、思いついても「簡単には行けない」のが沖縄との距離です。

「よし、働くぞぅ!」と、決意を新たにしたのに、日常はさほど変化していません。

みなみに、先生の「行きたい衝動」は治らなかったようで、スピ的も持っていそうな先生は「さらにハッキリ視える友人」の方と行かれたそうです。玉城に興味を持っていたはずなのに、僕が行きたくてもまだ行けていない”ヤハラヅカサ”に行ってきたと言うのですから、「さすが」です。もちろん、先生と同じタイプのご友人ですから、二人とも2月の沖縄の海で泳いでいたそうですから、やっぱり僕らが一緒に行くのは無理でしょう。

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